日本も廃止したクラスター爆弾
クラスター爆弾が廃止になりました。

戦闘機が搭載して、
普通に爆弾のように目標に向かって投下したら
地上に近くなるとその爆弾がパカっと割れ、
中に入ってる数百の子爆弾が地上の辺り一面を小規模な爆発で覆う兵器です。

爆発の規模は小さいけど、広い範囲に被害を与えることができるのが使う側とすれば魅力的で、
相手兵士に当たれば命を奪う可能性は低いけど、無力化することには十分だし、
相手兵器に当たれば大破は無理かもしれないけど、武器を使えなくするには十分。

日本では、海岸線に上陸してこようとする相手国に対して広範囲を制圧する兵器として導入しています。

しかしご存知の通り、クラスター爆弾は「非人道的」という事で廃止することが決定してしまい、
航空自衛隊の対地攻撃兵器は無誘導の通常爆弾とJDAM精密誘導爆弾、そしてロケット弾の3種類と、お寒い事情になってしまいました。
(あとは機銃?)

まぁ、なってしまったものは仕方がないです。
今更「やっぱり保有してもいいですか」なんて言えませんし。
今後どうするか、が問題。

やっぱり、新型の高性能クラスター爆弾を保有しようとするのかな。
むしろ、なかなか新型に更新できないクラスター爆弾を更新するチャンスだと考えたとか・・
それはないか。

・・・・・

さて、航空自衛隊が保有するクラスター爆弾が廃止するのは解りました。
では陸上自衛隊が保有するMLRSはどうなのでしょうか。
MLRSも数百の子爆弾を目標周辺に散布するタイプのミサイル兵器なのですが、
これもやっぱり廃止になるんでしょうか。

航空自衛隊のクラスター爆弾が202個の子爆弾を散布するのに対して、
陸上自衛隊のMLRSは644個の子爆弾を散布し、攻撃力が非常に高いです。
その分、不発弾の数も・・?

それとも、「クラスター爆弾が非人道的」で有名ではあるけど、
「MLRS」というクラスター爆弾によく似た兵器があることはあまり知られてないので廃止の対象にはならないとか?
最近のニュースでもMLRSの事はあまり触れられてないし。

しばらくしたら、「防衛省はクラスター爆弾によく似たMLRSを廃止せずに保有していた」とか言ってニュースになったりして。
そうなったら、私は世間をアホだと思う。

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